マレーシアで輸入小売業の会社を設立するための打ち合わせ。

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こんにちは。
司法書士の熊木です。

今日は、マレーシアのモントキアラにて輸入小売業の会社設立を希望されている方(私の日本のお客様)に同行し、カンパニーセクレタリーのオフィスで打ち合わせをしてきました。

外国人が小売業をするには、ガイドラインで最低100万リンギットの出資をしなければならないと定められております。

この基準はあくまでも法律ではなくガイドラインなので、違反に対する罰則などは無いようなのですが、実際のところは、このガイドラインの要件を満たしていないとワーキングパーミット(外国人がマレーシアに滞在してビジネスをするのに必要なビザ)が許可されない等、事実上クリアしなければならないハードルとなっています。

100万リンギットというと、今のレートで約3000万円ですからなかなかのものです。
信頼できるマレーシア人パートナーが見つかればまた話しは変わってくるのですが、それはそれでまたなかなか難しい話し。

今日の打ち合わせでその他の論点はだいたい潰せたので、後はお客様が資金を投入するか、マレーシア人パートナーに任せるか、のご決断次第。

それにしても、こちらのカンパニーセクレタリーがやっている仕事は、まさに私が日本でやっている司法書士の商業登記業務そのもの。馴染みのある仕事なので、私もマレーシアで会社を立ち上げた暁には(今準備中)カンパニーセクレタリーの仕事もしたいなぁ(それ自体はあまり儲からないみたいだけど)。

儲からないといえば、カンパニーセクレタリーと日本の司法書士とでは報酬システムが全然違います。こちらは毎月固定で顧問料のようにもらっていて、基本的には案件の都度は貰わないようです(複雑な案件や特別に手間のかかる案件は別途)。対して、日本の司法書士は毎月定額の顧問料は無しで、案件の都度頂くというところがほとんど。毎月定額の顧問料システムは経営の安定につながるから単発仕事の連続で食べている日本の司法書士からすると羨ましいと思っていたのですが、話を聞くと、価格競争が結構行くところまで行ってしまっていてセクレタリー業務自体はほとんど利益がでないようです。うーむ。

さて、明日はマレーシアの公認会計士さんのオフィスを訪問する予定です。
それでは。

司法書士 熊木雄介
Mail. info@office-kumaki.name


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