ラブアン法人の銀行口座開設状況(2017年7月)

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ラブアン島には、普通のマレーシア法人(Sdn Bhd)とラブアン法人が混在しています。

 

こんにちは。

司法書士の熊木です。

 

「ラブアンは今でも法人口座の開設は可能でしょうか?」

というお問い合わせを頻繁にいただきますので、

今日はラブアン法人の銀行口座開設状況につきまして、

2017年7月現在の状況をシェアさせていただこうと思います。

 

上記のようなご質問をいただく背景としては

近年、これまでのようにオフショア法人が香港で銀行口座を開設することがほぼ不可になったということや、

香港の個人口座が次々と凍結されている、

というような流れがあるからだと思います。

 

マネーロンダリング等への警戒から、全世界的に、銀行口座の開設は難しくなっており、

その点はマレーシアも同様です。

 

実際、香港と同じく、

マレーシアの銀行でも、今は、マレーシア国外で設立された法人の口座を開設することは極めて難しい状況です。

 

しかしながら、

もちろん今でも、ラブアン法人を設立すれば、

クアラルンプールやラブアン島の銀行で口座を開設することは可能です。

( ラブアン法人の銀行口座はラブアン島で開設するものとお考えの方が多いように感じますが、

ラブアン島だけでなく、クアラルンプールの銀行で口座開設をすることも可能です。 )

 

1年前と比べますと、口座開設申請の際に求められる情報が増えたというようなことはありますが、

まっとうなビジネスを行う会社については、皆様無事に認可されております。

 

最近の事例では、貿易業、コンサルティング業、IT事業、グループ会社の株式を保有するホールディング会社などは認可されています。

 

他方で、

不特定多数から資金を預かるような業態で、かつ、ファンドライセンス等を取得していないや、

実態不明なオフショア法人から、曖昧な名目で多額の資金が流れてくるというような会社、

たとえば、コンサルティング業であっても、そのコンサルティング実態がなく、単に法人を隠れ蓑にして不正な資金を移動するための手段として「コンサルティング報酬」という名目を使っている、

というようなケースは、銀行から事前NGが出されています。

 

銀行口座開設までに要する期間は、

クアラルンプールで銀行員と面談をしていただいてから認可がでるまでに、

やはり1ヶ月はかかっています。

この1ヶ月の審査の途中で、銀行側が急に新しい要件を課してきたり、

新しいフォームへの署名を求めてきたりというようなこともわりと頻繁に発生しており、

その場合には、その新しい要件を整えたり、新しいフォームへの署名のやり取りのため、

さらに時間を要することとなります。

 

ということで、

ひとまず今のところはまだラブアン法人で、マレーシアの銀行口座を開設することはできておりますが、

世界的な流れと併せて審査も長期化し、少しずつ難しくなってきておりますので、

口座開設を検討されている方はお早めに。

そして、

すでに口座開設をされた方は、今や法人口座は非常に記帳ですので、その口座を大事にお使いください。

 

ちなみに、

弊社クライアントさんの中には

急に銀行が口座を閉鎖してくるというような事態に備えたリスクヘッジのため

ひとつのラブアン法人の口座を2つか3つの銀行で開設されている方もいらっしゃいます。

 

それではまた。

2017年7月24日

司法書士 熊木 雄介
Email: info@office-kumaki.name

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