知っている人は知っていると思いますが、
FX口座で外貨両替をすると手数料が非常にお得です。
例えば、
某銀行で円をドルに換える場合、1ドルあたり3円(高い!)の手数料がかかるのに対して、
FX口座の外貨両替を利用すれば、概ねその約10分の1の数十銭で両替することができます(※注 両替手数料はFX会社により異なります)。
具体的にお話ししますと、
為替レートが1ドル100円のタイミングで100万円をドルに両替する場合、
銀行で両替する場合は1ドルあたり3円の手数料が上乗せされますので、
計算式としては100万円÷103円(100円+3円)=9708ドルにしかならないのに対し、
FX口座を利用した場合は100万円÷100.2円(手数料20銭の場合)=9980ドルにもなるということです。
その差、272ドルですので、日本円にしてなんと約27000円もの差になります。
海外に駐在されている方やリタイア後に海外移住された方のような、1年のうちに何度も外貨両替する方にとっては、
非常に大きな節約になるかと思います(流れとしては、FX口座で外貨両替→日本国内の外貨預金口座へ出金→海外の口座へ送金)。
しかしながら、お得なことは間違いないとしても、
「FX口座を利用する」ということに対して、心理的抵抗や怖さを感じる人が多いかもしれません。
「FXで損をして退職金を失った、、、」、「為替変動が気になって、夜も寝られない、、、」、
FXに関してはこのような恐ろしい話を耳にすることも多いかと思いますので。
ただ、FX口座も使い方次第です。
「FXで退職金を失った」という人は、おそらく10倍とか20倍の高いレバレッジを掛けて取引をしてしまった、
つまり、「50万円の資金で1000万円分のドル取引をする」というようなリスキー行為を繰り返してしまったからそういうことになったのであり、
そうではなく、レバレッジを一切掛けずに(ここ非常に重要!)、単に円をドルに両替することだけ(コンバージョン取引)を行えば怖いことは何もありません。
あと、この手法を使うにあたって忘れてはいけないポイントは、
「両替後、外貨を出金する際に手数料がかからないFX会社」や「FX口座からの外貨受取に受取手数料(リフティングチャージ)がかからない銀行」を選ぶことです。
その点を注意しておきませんと、
せっかく両替が安く済んだとしても、
出金の際に余分な費用がかかり、結局、普通に両替をするのと変わらなかったということになりかねません(とくに両替額が小さい場合)。
ご参考までに、私が利用しているFX会社をご紹介しておきます。
ただ、FX会社毎に特徴があり、どの会社が良いかは人それぞれだと思います。各社比較検討の上、お選び下さい。
私の周りでは、上記のマネーパートナーズ以外ではサイバーエージェントFXを使っている方も多いです。
銀行は、海外で生活される方であれば、
シティバンクのマルチマネー口座を利用されるのが何かと便利かと思います(外貨受取手数料が無料なうえ、海外送金手数料も安い)。
以上、ご参考になれば幸いです。
あ、最後に念のため、
決してFX取引にハマりませぬようご注意を、、、。
司法書士 熊木 雄介
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