Photo credit: Alan Cleaver / Foter / CC BY
マレーシアへやってきてまだ2ヶ月ですが、
次のようなことをおっしゃる方(すでに移住してこられた方)と
すでに何度か遭遇しました。
「マレーシアに移住して資産をこっちに移したら、子どもに相続税はかからないんですよね?
マレーシアは相続税がゼロとかなんとか、誰かのブログにそんなことが書いてあったんですが」
これはマズいですね、、、
どこが発生源かわりませんが(いや実はちょっと分かってるんですが)、
「間違った情報」もしくは「説明不足の情報」が一人歩きしているようです。
自分の専門外である税金のことは記事にすまいと思っておりましたが、
さすがにちょっと見過ごせない感じですので
隣接専門家として一言述べさせていただきます。
日本の相続税制度ってそんなに甘くはありません!!
自分が海外に居住するだけで相続税を逃れられるわけではないですし、
資産を海外に移すだけでも駄目です。
日本の相続税を免れるためには自分(被相続人)だけではなくて、
相続人である子自身も日本国外に居住している必要があります。
それもお互いに5年を超える期間海外に住所を有する必要があるので、
単にご両親だけ海外へ移住したとしても相続税を免れるわけではないのです。
しかも、その要件を満たしたとしても、
日本の相続税を免れるのは、日本国外の資産のみです。
ですので日本の自宅や預金の相続には課税対象となります。
税金ってそんなに安易に回避できるものではありません。
専門外の方のブログ記等事を鵜呑みにせず、
きちんと専門家の情報にあたるなり、相談するなりしましょう。
ていうか私のこのブログ記事も「専門外の方のブログ記事」ですので、
税金のことは税理士に相談してくださいね。
間違った情報を信じて実行してしまう人が一人でも減りますように。
熊木雄介
Mail: info@office-kumaki.name
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