自分の目と耳と足で確認してきた36のこと –上海編–

この記事を読むのにかかる時間: 2

上海から帰ってきました。現地では会計事務所をひとつと法律事務所を5つ視察してきました。このうち日本人が経営している事務所がふたつ含まれていたのですが、これがとても刺激的でよかったですね。隣の芝生は青く見えるということも多分にあるかと思いますが、それを差し引きしても海外で活動している日本人は輝いて見えます。近い将来自分も海外へ出たいという思いを強くしました。長期に渡り海外に居住する中国人を華僑といいますが、これからは”和僑”の時代ですね。

上海で確認してきたことや聞いたことを思いつくままにずらずらっと記録しておきます。本当に大事なことは書けませんけどね。

<自分の目と耳と足で確認してきた36のこと –上海編–>

1 「有限公司」設立の費用は100万円前後。会計事務所や弁護士事務所が会社設立サービスを提供している。登記手続きに特化した資格制度はない。対外資の仕事はワンストップサービスに対するニーズが非常に高い。

2 会社設立は申請後数ヶ月かかる。日本のように1週間では不可。

3 商標は先願主義。先使用主義ではない。

4 受付秘書・会議室付きレンタルオフィス月8〜10万、中国人スタッフ、高学歴の人材でも1人月5〜10万円くらいとのこと。

5 会社は毎月税務申告をしなくてはならない。年に1度、行政機関による「年度検査」なるものもあるらしい。税務アウトソーシングのコストが日本よりもかかりそう。

6 中国の憲法には労働者のストライキ権の規定がない。が、ストライキがないわけではない。日系企業はよくストライキされているように感じると冗談半分で現地弁護士。

7 法的にグレーな部分が多い。上海で商売をする場合、グレーな部分にも踏み込んでいかないと他社との勝負で圧倒的に不利になる(現地コンサルタント談)。法的にホワイトな部分だけで活動しようとしても、チャンスは少ない。

8 上海と北京とでは、同一の事例に関しても法解釈が大きく異なることがある。各地域の弁護士との連携が大事(現地弁護士さん談)。

9 弁護士は広告規制が厳しい。広告は出しにくいとのこと。 cf 昨年視察した香港では、弁護士が新聞に債務整理の広告をだしていた。

10 多くの日本企業・法律事務所・会計事務所が上海へ出てきているが、上海事務所単体で大きな利益をだしている事例はそれほど多くなさそうな印象。まだ種まきの段階。海外案件を多く扱っているというブランディング効果が日本事務所の仕事につながっているという面はある。

11 現地コンサルタント曰く、「日本人は、外国人従業員を使うのが世界でもトップクラスに入るくらい下手」「日本式の経営スタイルに固執しすぎる」。

12 外国人が中国の弁護士資格を取得するのは無理。人権活動をされると困るからとか。

13 神戸で朝5時に起きれば、現地時間11時半頃には上海の市街地に到着できる。メール、電話がつながらない時間は飛行中の2時間半のみ。

14 入国審査は予想していたより和やか。顔写真をとられる。指紋登録はなかった。

15 上海からハノイ(ベトナム)へはフライト時間3時間、往復43140円(適当に5月末頃の料金で調べた)。上海からクアラルンプール(マレーシア)へはフライト時間約5時間、往復49030円。上海からシンガポールへはフライト時間役4時間半、往復50120円。上海から香港へはフライト時間役2時間半、往復20200円。

16 上海浦東空港から市街地までは時速400kmのリニアモーターカーが走っている。が、リニアモーターカーの終着駅は市街地の端っこなので、中心地まではさらに地下鉄2号線で30分ほど移動する必要がある。

17 一番の繁華街は人民広場周辺の南京東路。歩行者天国がある。南京西路はブランドショップ街。

18 治安はよい。夜12時まで1人で繁華街をうろうろしたが、特に危険な感じはなかった。日本語を操る怪しい客引き多数。

19 街中に両替所は少ない。両替所をさがすよりもそこら中にあるBank of Chinaでした方が早い。Bank of Chinaの両替手続きは15分ほど(1万円を両替えした際)。パスポートと電話番号をかかされる。英語は通じる。

20 タクシーの運転手さんの中には、stationやhotelレベルの英単語が通じない人もいる。個人商店も同じく。デパートでも通じないことがあった。

21 地下鉄は3〜5元くらい。安い。

22 地下鉄改札で荷物のx線検査がある。が、ハンドバックはチェックされない。

23 地下鉄が縦横に張り巡らされている(1号線〜10号線くらいまで)。乗り換えの際、切符の買い替えは不要。

24 タクシーも安い。数十元。メーター式。上海のタクシーは、基本的にメーターをちゃんとまわしてくれる。

25 日本人は虹橋地区に多い。日本人向けスーパー、日系飲食店多数。日系のラーメン屋は美味しくなかった。

26 サッカー中継を観ながらカールスバーグを飲みたければ、新世界地区へ。

27 上海のキャッシングATMにクレジットカードを入れたら画面が真っ黒になりカード取り出し不可になった。

28 公安の中にも親切な人はいる(クレジットカードトラブルで助けていただきました)。

29 トラブル発生中は英語ヒアリング能力がアップした

30 FacebookやTwitterにつながる手段はある(日本から持ち込んだiPhoneはつながった)

31 青信号で横断歩道を歩いている際も、右折車が相当なスピードで曲がってくるので注意。歩行者優先という考え方はなさそうだった。現地弁護士に聞くとやはり交通事故は多いらしい。ベビーカーを押しているととても危険(というか、ベビーカーをおしている人がとても少ないように感じた。一人っ子政策とも関係するのかも)。

32 日本企業で存在感を感じたのはユニクロ、ファミマ。ソニー、パナソニックには哀愁がただよっていた。

33 黒人、イスラム系は少なかった。

34 中国では、別居期間が1年半〜2年くらいでも離婚事由となる(現地弁護士談)。

35 インターネット接続環境は東京並み。ただ、速度が若干遅く感じた。

36 街中のいたるところにスターバックス。ブラックコーヒーは17元。

 

————–

次はバンコク(タイ)への視察を計画しています。東南アジアでスポーツ関連事業をされている方からお誘いをいただきました。現地の会社設立コンサルティング会社に相談予約をとり、相談料を払って話しを聞いてこようと思います。早ければ5月中に行くかも。

それでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を読んだ方は次の記事も読んでいます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました