就労ビザ無しでマレーシアで銀行口座開設(個人口座)は可能?

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こんにちは。
司法書士の熊木です。

今日は個人の銀行口座のお話しです。

マレーシアの多くの銀行は、長期滞在ビザ(就労ビザやMM2Hなど)を持たない外国人に対して個人口座を開設することを認めておりません。

旅行者がパスポートを持ってふらっと銀行を訪問すれば簡単に口座開設してくれるような国もあるようですが、マレーシアはそれらの国とは異なります。

ビザを持たない外国人が口座を開設できるとすれば、

– ある程度以上の金額を預金してくれたり、投資商品を買ってくれる場合、
– マレーシアに法人を設立し、そしてその法人でその銀行に法人口座を開設したうえで、その法人のDirector(取締役)が個人口座の開設を希望する場合

などで、上記の場合でも、銀行によって開設を認める銀行と認めない銀行があります。

ただ逆に言いますと、ビザを持たない外国人に対して口座開設することが法律上禁じられているのではなく、銀行それぞれのルールによって口座開設を原則として認めないという現状にあり、銀行側が納得すれば(銀行側がメリットを感じるような状況であれば)、口座開設を認可してくれる余地はある、ということです。

弊社でも、つい最近、「マレーシア法人の口座を開設すれば、その取締役がまだ就労ビザを取得してない段階でも個人口座を開設することを認めます」という銀行員(ローカル銀行。)と懇意になりましたので、もしご希望の方がいらっしゃいましたらご相談くださいませ。このスキームの場合、多額の預金も不要です。

なお、マレーシア法人を設立するにも維持するにもそれなりに費用がかかりますので、日本に居住している方が単にマレーシアに個人口座を開設したいという目的のためだけにマレーシア法人を設立することは現実的ではありません。実際にマレーシアでビジネスをする予定があるような方で、かつ、就労ビザを取得するまでの間(長ければ半年から一年かかります。)、個人口座がないと不便、というような方にのみお勧めいたします。

それではまた。

2016年3月29日(火)

熊木 雄介(司法書士)
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