ドバイ(及びUAE全般)の法人制度、税制、ビザ制度も面白いです。

この記事を読むのにかかる時間: < 1

こんにちは。
KSG Holdings Ltd.の司法書士 熊木です。

 

今はマレーシアのクアラルンプールでこれを書いていますが、
今週金曜から来週月曜までドバイで、来週火曜から来週土曜日まではジョージア(旧グルジア)です。

出張に向けて複数の現地のローカル専門家(弁護士や会計士)とメールでやり取りをしておりますが、
先日のブログにも書きましたとおり、ジョージアは平均的にレスポンスが遅い印象です。
わりと簡単な内容でも返信まで数日から1週間もしくはそれ以上かかることも多く、
なかなか話が進みません。

ドバイについては今回の出張の主たる目的ではないのでひとつのローカル会社設立コンサルティング会社のみとやり取りしておりますが
こちらは日本人並みにレスポンスが早くてGoodです。今のところドバイの方が印象がよいです。

 

さて、今週は、今回の出張の前半戦であるドバイ(及びUAE全般)についてネットで情報収集しております。ネット上には新旧の情報が錯綜しており、現在の法制・税制の全体像を掴むのさえもなかなか苦労しておりますが、ようやくぼんやりと全体像が見えてきました。

UAEという国には、多数のフリーゾーン地域(=マレーシアでいうラブアン島のような地域)があり、
ドバイはそのうちのひとつ(2019年10月28日追記:UAE内に多数のフリーゾーンがあるのは間違っていなかったですが、ドバイ自体がフリーゾーンなわけではなく、ドバイ自身の中にも複数のフリーゾーンがある、ということのようですね)。

UAEでの会社設立は選択肢が多くとても複雑で、
私の現時点での理解では、

1)フリーゾーン外でのオンショア法人設立:

UAE居住者向けにサービスや商品を提供することができる法人。ローカルの資本参加が必要。

2)フリーゾーン内でのフリーゾーン法人設立:

外資100%で可能。基本的にはUAE居住者向けビジネスは不可。各フリーゾーンごとに要件や費用が異なる。

3)フリーゾーン内でのオフショア法人設立:

外資100%で可能。UAE居住者向けビジネスは不可。フリーゾーン法人に比べると設立に求められる要件は低いが、ビザ申請ができない等の制限あり。

という大きな3つの区分があり、
上記のとおり、フリーゾーン法人やオフショア法人は、設立するフリーゾーンごとに要件も費用が異なるようで、調査が大変です(が、調べがいがあって楽しいです)。

UAEという国は基本的にそもそも法人税というものが(一部の業種を除いて)内容ですので、上記のどの形態でも基本的にはUAEでは無税(サービス/商品提供先の国での課税等には別途注意が必要)。

となると、フリーゾーン法人とオフショア法人の使い分けがわかりにくいのですが、オフショア法人の方が設立や維持のハードルは圧倒的に低そうではあるものの、
オフショア法人では現地の滞在ビザが申請できないようですので、
現地にご自身も滞在されたいならフリーゾーン法人を選択せざるをえないということになりそうです。(オフショア法人の方ではビザは取れないけれど、現地にオフィスを構えてローカルスタッフを採用することができるかどうかは、今のところまだ理解できていません。)

また、昨今、世界的な税制の流れからして、「現地に実体を求める」ということが求められてきていますので、
ビザをとって現地に滞在することができないオフショア法人の方は使える場面はもはや少ないかもしれません。

 

他方で、ビザ申請ができるフリーゾーン法人の方は、なかなか興味深いですが、
フリーゾーン地域によって要件も費用も大きく異なり、
私が見た感じですと、一番ハードルの低いフリーゾーンでもそれなりに費用はかかりそうですので、
「一人でネットビジネスをやっています」というような方が利用するという方にはもしかすると合わないかもしれません。

ただ、法人税がなく、会計監査もない、という点からしますと、
法人設立やライセンスの維持には費用や手間はかかるものの、毎年の決算の手間やコストは低く済み、総合的にはコストを低く抑えることができる可能性はありそうです。

 

UAEというのは地理的にも、交通の便的にも、税制や会社法制的にも、そして英語が通じるという点でも、アフリカや中東へ投資してビジネスを行うための拠点として良さそうな印象ではありますが、

やはり気温が暑すぎる点や、マレーシアと比べてもやはりドバイの方が日本人にとっては文化的な違いが多く、日系のサービスも少ないという点などから、ご家族での長期の移住というのは結構ハードルが高いのではないかと思っています(私もまだ現地へ行く前の段階ですので、実際に行ってみたらイメージが変わるかもしれませんが)。

 

UAEでの法人設立等のお手伝いも今後できれば面白いなと思いますが、
ケースバイケースでどのフリーゾーンが適しているかの検討から入る必要があり、あまりにも多くの選択肢がありますので、やはり現地にいないと適切なアドバイスは難しそうです。

ただ、今回の滞在では、ローカルの設立コンサル会社と打ち合わせし、繋がりをつくってきますので、UAE等での設立希望の方がいらっしゃれば少なくともそこにお繋ぎしつつ、ご希望があれば現地コンサル会社とのやり取りを私の方でもサポートできればとは思っています。

 

それではまた。

2019年10月23日

司法書士 熊木 雄介
Email: info@office-kumaki.name

※ ご相談やお仕事のご依頼につきましては、まずはEメールにて、ご相談内容・ご依頼内容をお送りいただけますと幸いです。

※ 弊社は、毎月複数件のラブアン法人設立、就労ビザ申請、法人口座開設をお手伝いさせていただいております。また、我々司法書士には守秘義務がありますので、安心してご相談くださいませ。

※ 匿名でのお問い合わせや十分な情報をいただけないお問い合わせにはお応え致しかねます。あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。

 

<<ラブアン法人設立サポートのウェブサイトはこちら!>>
実績多数! ラブアン法人設立サポートサービス! (新しいタブで開きます。)

 

この記事を読んだ方は次の記事も読んでいます。