こんにちは。
KSG Holdings Ltd.の司法書士 熊木です。
ラブアン税法の改正について正式な発表(=改正税法や規則の官報公告)を待っていましたが、
結局、発表がないまま1月最終日の午後5時を過ぎました。
今のところ、私の元にはアップデートは入ってきておりません。
もしかしたら、この夜に別の筋から情報が入るかもしれませんが、
何かありましたらまたこのブログでシェアさせていただきます。
さて、全く話は変わりますが、今日は投資の話題を。
1.地金への投資を検討しています
最近、リスクヘッジのひとつとして、地金への投資を調べています。
これまでリスクヘッジとして
- 通貨の分散
- 銀行の分散
- 地域・国の分散
- 通貨・仮想通貨・株式・債権への分散
- リスクの高いものと低いものへの分散
- 不動産(関連のファンド等)への分散
あたりの観点で取り組んではきましたが、
金への投資というのは行ったことがありませんでした。
調べてみると、どうやら昔ほど「有事=金の相場があがる」というような関係性ではなくなってしまってはいるようですが、
それでも依然として有力なリスクヘッジ先のひとつであることには変わりないでしょうから、
次に相場が下がったタイミングから、少しずつ定期的に積立していこうと考えています。
ただ、2019年に価格が急騰してしまい、今も高値で留まっているため、
現時点で投資し始めるのはあまり良いタイミングではなさそうに見えます。
どこかのタイミングで大きく下がるのを待って、それから始めるのがよさそうです。
2.シンガポールでの金の購入・売却・保管サービスがよさそう
どこの国で購入してどこに保管するかを検討中ですが、
私はマレーシアに住んでいますので、日本の金の販売・保管会社は選択肢には入らず、
かといって、マレーシアですと他の資産との地理的な分散の意味合いが薄くなりますので、
金融先進国であり、隣国でもあるシンガポールを第一の選択肢として考えています。
シンガポールの金関連のサービスを提供している会社を調べますと、
さすが金融の国、富裕層が集まる国だけあって、
金、銀、プラチナの販売、買取、保管サービスを提供している会社がたくさんあり、
手数料やサービスを競い合っています。
(「gold buy singapore」「gold vault singapore」などで検索すると多数ヒットします)
さっそくそのうちのひとつに口座を開設してみましたところ、
- シンガポールのビザを持たない、マレーシア居住の日本人がオンラインで口座を開設でき、
- オンライン上で様々な金、銀、プラチナの商品(バー、コイン等)を購入・売却でき
- マレーシアからの送金やクレジットカードでの支払いが可能なだけでなく、
- ビットコイン等の仮想通貨での支払いも受け付けており、
- そして、そのままその会社の金庫で保管してくれるサービスがあり、
- さらには、その金の証明書や画像を送ってくれるサービスもあるだけでなく、シンガポールにリアル店舗があるので現地へ行けばもちろん実物を確認できる
- さらにくわえて、預けている金を担保として現金を借りることもできるし、
- 個人名ではなく法人名でも口座開設可能
- そのオンライン口座上で、現金をそのまま保管しておくこともできる
ということのようで、かなり良さそうです。
マレーシアの同様のサービスに比べると
もちろんシンガポールの方が土地代や人件費が高いですので
それらのコストが各種サービス料に(見えない部分も含めて)上乗せはされているものと思いますが、
それでも、私個人の感覚からすると、
マレーシアではなく、シンガポールに保管してもらえる
ということの安心感はそのデメリットを上回りますし、
そもそも今の調査段階で入手した情報からしますとコストはそれほど高くないような気がしています。
おそらく、日本での金投資に比べると
利便性が高くサービスが充実しているだけでなく、コストも安いような気がしますので(おそらく)、
弊社クライアント様の皆さまも、
スクヘッジのひとつとして金への投資をご検討されるのもよいかもしれませんし、
今回調べてみて感じましたが、金融先進国シンガポールはさすがに様々な金融サービスがあるだけでなく、
今でもシンガポール非居住者や海外法人にも開かれている物がある様子ですので、
ご興味のある分野でそれぞれお調べになると面白いと思います。
もちろん、金の価格が大きく下がったとしても私は一切責任は取れませんので、
それぞれのご自身の調査と責任にてお願いします m(_ _)m
3.マレーシアでの熊木の投資状況とリターンの状況
シンガポールの金融サービスも素晴らしいですが、
我らがマレーシアにも、依然このブログでご紹介したような
- スタートアップ企業への出資サービス( pitchIN )
- 中小企業へのクラウド小口貸付サービス( Funding Societies )
などがあり、私はこれらにも1年前から少しだけ実験的に投資をはじめています。
前者のスタートアップ企業への出資の方は、投資先企業がどこかの会社に買収されるか、上場するかするまでは結果がでませんが、
後者の貸付サービスの方は、2018年8月頃から年利12~15%での借り入れを希望しているマレーシアの様々な業種の企業への貸付を小口で分散して行ってきましたところ、
1年半ほど経過した現時点での結果としては、
下記画像のとおり、年利7.93%でのリターンというあたりになっています。
貸付したすべての会社が契約どおりに返済してくれれば12~15%程度のリターンになるはずですが
そうなっていないのは、
貸した直後に利息どころか元金もほとんど返さないままに、支払い遅滞状態になる会社も一定数含まれているためです。
そのような遅滞状態が発生した会社に対しては
このプラットフォーム運営会社である Funding Societies自身がコンタクトをとり
リスケジュールの交渉をしてくれたりしています。(その交渉の報告も結構こまかくあります)
リスケジュールが決まり、少しずつ返済をしてくれている会社もありますが、
結局支払いが全然行われないまま何ヶ月も経過している会社もあります。
数百リンギット単位からでも小口で各会社に貸付できるのがこのプラットフォームの魅力ですので
私としても貸倒れはあまり気にせず、小口で分散して12~15%あたりの貸付を続け、
結果、7~8%あたりのリターンになれば銀行の定期預金(3~4%あたり)よりは高いリターンになりますので
良しとする、という考えです。
(マレーシアの景気がさらに悪化すれば、貸し倒れはさらに増える可能性はあるという懸念点はありますが。)
投資関連の話題で続けてダラダラと書きますと、
マレーシアの投資口座経由でおこなっているアメリカ株式への投資は、皆様もご存知のとおり、やたらと高騰しており、
私が保有している株式も全てかなり含み益を抱えています(テスラやNVIDIAなど)。
他方で、マレーシアの上場企業への投資は低調です。
エアアジアなどは結構含み損を抱えています。
不動産実物への投資は私はしませんが、REITへの投資はしており、
クアラルンプール中心地にあるショッピングモールのリートは結構含み益があり、定期的に配当を払ってくれています。
投資先によって上がったり下がったりしますが、
私は投資専業ではないですので、それぞれをいいタイミングで売ったり買ったりはできませんし、
専業になったとしてもそもそも相場を予想して勝ち続けることはもはや誰もできないのではと思っているタイプですので、
ひたすら分散して、「どれかが下がればどれかが上がる」というかたちでなるべく元本全体が大下りしないようにしつつ、
そして全体で3~5%くらいの利回りを目標とする、というあたりに近づけることのみを目標として投資をしています。
皆さまも、ご自身が取れる範囲のリスクで、楽しい投資生活をお過ごしください。
それではまた。
2020年1月31日
司法書士 熊木 雄介
Email: info@office-kumaki.name
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